「正しい姿勢法1」
それでは姿勢法を実践して行きましょう。
座るより立ってのほうが楽に姿勢が作りやすいので、まず立っての姿勢法からやってみましょう。(*足が不自由な方はこの後の座った状態での「まずは正しい姿勢法2」を参考にされて下さいませ。)
最初に肩の力を抜いて、足は身体がふらつきにくいように、軽く開いて立ちます。
次に一番のポイントですが、顎は軽く引くというところです。
顎を引こうとして下を向いてしまう人がいますが、下を向かずに後方へ引き付ける。(スライドさせる)イメージです。
次に背筋ですが、背筋にだけ意識を持っていって伸ばそうとすると、後方へ踏ん反りかえりやすくなりますので、意識を頭のてっぺんに持って行きます。
自分が操り人形になったようなイメージで、上に引っ張られているように、上方へ頭(身体)を伸ばしますが、顎は上がらないように引いたままです。
ようするに、重心は上に持って行きます。
すると、後ろにふんぞりかえることなく、スムーズに背筋が伸びて自然な姿勢が出来ます。
逆に、地面の方に重心を落とし、足を曲げて踏ん張って、顎が上がっている方を見かけますが、身体が硬直し、すぐにばててしまう状態を作る姿勢と言えますので、すぐに姿勢の改善をお勧めします。
以下、説明を簡潔にして、ここまでのお習いです。
肩の力を抜いて、足は軽く開き、顎を引いて、頭のてっぺんを上に引っ張られているようなイメージで、全身を上に伸ばします。
これで、呼吸の取りやすい状態が出来上がりましたが、その前に、次回は座っての状態の姿勢法の説明をさせて頂きたいと思います。
福井哲法